学生時代・作家まで – 山の写真9

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「ピッケルの唄」(自作)

夢というものが忘れられぬのは
アルプスの夕暮やいく多の峰の
未知の遠望が
生命の燃焼の報酬として
与えられたことを、おまえはその
にぶ色に光る鋭い刃に
語られぬ記憶として
秘めてしまったからであろうか

夢というものが果てしないのは
頂の歓喜を青い風の中で
共に分ち合うべき時に
おまえは苦闘の後の身をケルンに寄せて
いやさらに高き遠き峰のために
あらたな約束を迫ったからか

夢というものが許されるなら
あの時あの雪壁に
命のきざはしを刻みながら
雲を抜く尖峰に
寄せた想いであったろうか


奥穂高頂上より北穂高、槍ヶ岳を望む。


奥穂高頂上付近よりジャンダルム。


蝶ヶ岳山頂にて。


涸沢より明神岳方面を望む。


涸沢カールより前穂高を仰ぐ。

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