著名人・芸術関係 – 1970年以後9

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渡辺謙氏と共に。


桂銀淑氏と共に。
桂銀淑氏と週刊誌で対談した。人気歌手らしくなく、気さくな方で、談論風発、楽しい座談会となった。私がジョークに、桂銀淑氏の舞台でデュエットを歌いたいと言ったら、彼女は大真面目に、ぜひ一緒に歌いましょう、今度のコンサートにいらっしゃいと誘ってくれたので、大いに困った。


陶芸家小島克山氏。「小島克山作陶展」銀座・松屋7階画廊にて。

小島克山作陶展で、私は海のように深く、細胞の一つ一つに柔らかく沁みわたっていくような色調の壺に見とれていた。ほかにも素晴らしい作品が揃い踏みしていたが、私はしばらくその作品の前から動かなかった。値段は100万円を超えている。
「お気に召しましたか」
背後から声をかけられて振り向くと、作者の克山氏が立っていた。
「はい、とても」
と私が答えると、
「よろしければ差し上げましょう」
と克山氏は言った。私は仰天した。100万円を超える作品を、
「はい、ありがとうございます」
ともらえるものではない。私は恐縮して辞退した。
だが、作陶展が終わって間もなく、その作品が送られて来た。
火と土と心が化体した芸術、私は克山氏の魂の一部を贈られたとおもった。魂につける値段はないが、ただ一言、気に入ったと言っただけで贈られた作品には、魂を切り取ったようなおののきがあった。
そして、それ以後、地震のたびにまた別のおののきをおぼえている。


西田ひかる氏と共に。


大林宣彦監督 。


松山バレエ団「シンデレラ」公演にて。
左2人目・阿川弘之氏、森下洋子氏、阿川夫人。


角川書店・宍戸健司氏の夫人が松山バレエ団所属のバレリーナである関係で、公演のつど招待を受ける。人間の表現の形式にはさまざまあるが、言葉や文字を使わず、バレエによる圧倒的な美の表現に痺れた。芸術家は常に無限の道程の旅人であり、ゴールはないと言われるが、3時間の舞台に一個の芸術の完成を見たおもいがした。

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