ノン ニュークリアエイジ-戦争の記憶

【著者解説 2002/9/5】

前長崎市長、本島等氏と雑誌の対談が縁で知り合った。本島氏は天皇の戦争責任発言で右翼から撃たれ、瀕死の重傷を負ったにもかかわらず説を曲げなかった硬骨の人である。親しく言葉を交わして、氏の酒脱な人柄に魅(み)せられ、プライベートに長崎市にも招かれた。このときの印象が、『勇者の証明』や『人間の剣・昭和動乱編』に実った。

本島氏を紹介してくれた元赤旗記者・柴野徹夫氏を加えて、核兵力のバランスの上に立つ平和の問題について、もっと突きつめた話をしたいということで、この鼎談が実った。ソ連の崩壊によって、東西二大核兵力の対決はひとまず解消したかに見えるが、核が世界に拡散して、ニュークリアテロの危機が増大してしまった。長崎市長の椅子からおりた本島氏の核廃絶を含めたグローバルレベルのアピールが、時代のニーズとしてますます高まっている。

こうち書房
1995.8
朝日文庫
(私たちは戦争が好きだった)
2000.12

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。


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