熱海連続殺人事件

*短編一作収録 五十嵐均、夏樹静子との共著

【著者解説 2002/8/20】

郷里、住所地、好きな土地などを作品の舞台に採り入れることが多い。熱海は私の最も好きな町の一つである。観光要素のすべてを揃え、しかも東京からのアクセスが抜群によい。幼年期を熱海で過ごした夏樹静子氏、五十嵐均氏と熱海三部作を書いて合本とした。本来は『熱海不連続殺人事件』がこのようなタイトルに なったのは、好きな町を共有した作者の心のつながりのせいであろう。推理小説の殺人事件は謎を設定するための趣向であって、熱海にはそのような凶悪な連続事件はない。山を背負い、海に面した美しい風光の中で温泉に浸かれば、人生で背負った心身の損傷(ダメージ)も柔らかく癒されてくるような気がする。

文藝春秋
1999.1

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。


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