結婚の条件

【著者解説 2004/11/8】

『マリッジ』につづく結婚シリーズ。男と女が出会い、人生を共にしようという契約に潜む恐るべき陥穽。人はなんのために結婚するのか? 結婚などしなくても人類は繁殖し、男と女は充分にハッピーである。それなのに何故、性の自由を捨て、ただ一人の異性に拘束される結婚を選ぶのか。愛と倫理では説明しきれない人間最大の結婚の謎を追い求めている間に、読者が気づいたときは、多くの夫婦のように結婚の迷宮の囚人となっ ている。独身者、既婚者を問わず、この作品の中に仕掛けられた罠は、性の深淵を改めて見つめさせる。結婚したがらない女性が増えている今日、本書の読者は結婚したくなるだろうか。あるいは忌避したくなるであろうか。

角川書店
2004.2
*角川書店
2006.2
角川文庫
2007.10

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。


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