虚構の空路

【著者解説 2002/8/30】

乱歩賞を受賞して舞い上がった私は、旧知の先輩作家、佐賀潜氏に挨拶に行った。佐賀氏は私の顔を見るなり、「それで次の作品はできているのか」と問うた。私は少しうろたえて、「いえ、まだです」と答えると、「なにをやっているんだ。ぼくのところへ遊びに来る 閑(ひま)があるなら、第2作目を書きたまえ。受賞作が出るころには、第2作、第3作ができ上がっているようでないと、この世界では生きていけないぞ」と発破をかけられた。早速、閉じこもって書いたのがこの作品である。

講談社
1970.3
*講談社
1973.3
講談社文庫
1974.7
角川文庫
1976.6
青樹社文庫
1993.12
ケイブンシャ文庫
1996.6
ハルキ文庫
1999.12

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。


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