【著者解説 2002/8/9】

あまりに以前に出会って、たがいの記憶がずれていることがある。集英社の龍円正憲氏と出会ったのは、私が1作目『サラリーマン悪徳セミナー』を書いた前後の三十数年前である。出会った時と場所について、2人の記憶が一致していない。だが、その当時、「いずれ書き下ろしを書いてください」「書きましょう」と約束し合ってから長い年月が経過して、ようやく実ったのがこの作品である。

人間の約束の中で、最も当てにならないものが①男と女の約束であり、次に②作家と編集者の約束であるという。だが、①の関係は歴史をつくり、②の関係は文化をつくる。ともかく30年以上経過はしたが、私は約束を果たした。この作品に新宿署、牛尾刑事が初登場する。

集英社
1987.1
集英社文庫
1990.3
角川文庫
1994.3
*集英社
1997.8
徳間文庫
2004.6
ワンツーマガジン社
2007.6
中国語版
2000.10

←ひとつ前のページに戻る