ガラスの密室

東京に憧れ、親の反対を押し切って会津若松から上京した七条由香が、死体となって発見された。第一発見者は、隣室の住人・北前真司。死亡推定時刻の曖昧なアリバイ、靴の中敷から被害者の体液が検出されたことが元となり、彼は重要参考人として連行される。
留置所に拘留されてしばらくして、北前は犯行を自供し殺人罪で起訴されるのだが、警視庁捜査一課の棟居弘一良は釈然としないものを覚えるのだった。
兄の無実を信じる北前の妹・友美と棟居は真犯人を探し始めるのだが、その最中、疑惑の男がレストランで服毒死を遂げる。
この男はなぜ死んだのか。二つの事件は関連しているのか。複雑な事件の真相は――。

*光文社
1999.10

光文社文庫
2002.3

講談社文庫
2009.11

中公文庫
2017.4

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。

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