【著者解説 2002/8/16】
編集者は出版社の窓口であると同時に、作者の利益代表者でもある。担当編集者の発言力が弱いと、その作者の出版社におけるマーケットは痩せてくる。『人間の証明』以来、角川書店で私の担当をしてくれた橋爪懋氏は、当時の角川書店社長・角川春樹氏から「角川に勤めたとおもうな、森村家の冷蔵庫の中身まで把握しろ」と言われたそうである。橋爪氏の担当以来、角川書店は拙作のメインバンクの位置に座った。
角川書店 1977.4 |
*光文社 1978.1 |
角川文庫 1978.7 |
ハルキ文庫 1998.2 |
角川書店 2004.8 |
*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。