【著者解説 2002/8/9】
『人間の証明』、『青春の証明』につづく証明シリーズ第3作目で、映画『野性の証明』の完成を記念して、全国18都市、25書店において、縦断サイン会を行なった。1店平均約300名、1日平均予約を含めて1000冊以上、全店で2万5000冊の自著書にサインした。第一次全国サイン会に次いで、これほど大規模なサイン会を行なったのは、私の作家生活を通じて初めてである。
長野市の書店ではサイン会当日、雨が降り、店内は寥々としていた。これでは読者は集まるまいと悲観していた私の前に、いずれも大きな鞄や荷物を抱えた読者が行列をつくった。どうもいつものサイン会の読者と様子が異なるので、サイン会が終わった後、担当者に尋ねると、現在、中央公論新社の大和正隆氏らが長野駅へ出かけて行って、旅行者に呼びかけ、書店まで引っぱって来たという。金沢では名刺が切れてしまった私のために、現幻冬舎社長・見城徹氏が東京からわざわざ名刺を運んで来てくれた。担当者の熱意に圧倒されつづけたサイン会であった。
角川書店 1977.9 |
*光文社 1978.3 |
角川文庫 1978.3 |
*青樹社 1994.3 |
ハルキ文庫 1997.8 |
角川書店 2004.7 |
海南出版社 (中国語版) 1998.6 |
*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。