【著者解説 2002/8/20】
『腐蝕の構造』に次ぐ「サンデー毎日」連載第二弾目である。連載小説は編集者との個人的な人脈によって始まるケースがよくある。乱歩賞受賞後、当時、「サンデー毎日」記者・川合多喜夫氏が受賞後の私の抱負を聞きにインタビューを求めた。週刊誌や新聞記者とはほとんど一過性のつき合いになるが、川合氏とはそれ以後、今日まで三十余年の交際となった。『黒い神座』は作品の展開が当時の政治状況と奇しくも同調して話題になった。だが、時代と国を問わず、政治に「黒い」イメージがつきまとうのはなぜであろう。
毎日新聞社 1988.5 |
*光文社 1990.2 |
角川文庫 1990.12 |
光文社文庫 1993.4 |
徳間文庫 1997.3 |
ハルキ文庫 2000.3 |
*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。