殺人株式会社

西麻布のマンションで女が殺されているとの通報が所轄の麻布署に入った。被害者は銀座のバー「やしろ」の経営者である。現場に臨場した刑事たちの調べで、犯人を迎え入れた形跡があることから、顔見知りの者の犯行と推測した。直ちに聞き込みを中心とした捜査が開始され、店の常連客や被害者の残した名刺の主が個別に調べられたが、容疑者は浮上しない。捜査が行き詰まったと思われた矢先、多摩川でアベックが襲われ、女性がレイプされる事件が起きた。そしてその現場には犯人の落した「やしろ」のマッチが…。小金を貯めた獲物を、周到な計画で次々に襲う恐るべき犯罪集団の暗躍をサスペンスフルに描いた傑作ミステリー。

*角川書店
1993.2

角川文庫
1994.8

光文社文庫
2002.2

徳間文庫
2011.9

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。

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