砂漠の暗礁

金沢正一は新宿で電車を降りた。料理評論家の妻秀子は仕事で旅行に出ていて今晩はいない。藤村雅子は、夫婦喧嘩のあげくタクシーで逃げ出し新宿の歌舞伎町で降りた。新宿の夜の街で知り合った二人は、ホテルに入り一夜を共に過ごした。その夜の午前一時頃、新宿の百人町で秀子の愛人でカメラマンの白崎修が刺し殺され、目黒の五本木で雅子の夫の藤村実が絞殺された。金沢正一と藤村雅子は、二つの殺人事件の被疑者とされた。新宿での不倫の一夜が、二人のアリバイ証明の工作ではないかと追及されたのだ。ところが、雅子は正一と過ごした新宿のホテルでの一夜の存在を否定し、二人のアリバイは崩れてしまった。長編推理小説。

実業之日本社
1993.11

*実業之日本社
1995.11

ハルキ文庫
1997.4

角川文庫
(棟居刑事の砂漠の暗礁)
2004.4

実業之日本社
1993.11
*実業之日本社
1995.11
ハルキ文庫
1997.4
角川文庫
(棟居刑事の砂漠の暗礁)
2004.4

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。

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