棟居刑事 悪の山

警視庁捜査第一課の棟居弘一良は、アルバムの整理中に見慣れぬ登山者と写った一枚の写真をみつけたが、どこで撮影されたものかが、思い出せなかった。その頃、長野県高瀬湖畔の工事現場から人間の白骨と犬の骨が発見された。長野県警大町署から熊耳警部補、山岳警備隊員が出動した。白骨は三俣蓮華山荘管理人で、五年前に山荘の売上金とともに失踪した島岡太一であることがわかった。その報道を見た棟居は仰天した。その発見現場と自らの謎の写真の風景がまったく同じであったのだ…。雪の北アルプスを舞台にした悪の前触れ―。一枚の写真が人間の憎悪を暴く、森村山岳推理小説の大作。

*角川書店
1996.11

角川文庫
1999.4

角川文庫
2018.2

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。

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