ラストファミリー

兄妹仲の良かった息子や娘に醜い相続争いを嗾けた貪欲なハイエナどもは、絶望の淵にあった老婆の死を待っている。老婆に気力を吹き込んだのは、皮肉にも泥棒に入った青年だった(表題作)。著者がデビュー当時手がけた珍しいショートショート(『異次元の夜』)も収録。息を呑むどんでん返し。驚きに満ちた作品集。

〈ラストファミリー/無責任な恐怖/異次元の夜 〉

角川mini文庫
1997.3

角川ホラー文庫
2002.9

講談社文庫
2006.5

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。

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