十月末から十一月にかけて、江戸の町に相次いで心中事件が発生した。一見無関係に見える三組の男女―はみだし同心・祖式弦一郎は、この事件が心中を装った殺しではないかと睨むが…。知らぬ顔の半兵衛、へのへの茂平次といったお馴染みのメンバーの活躍で、稀に見る悪質な犯罪が明らかになる。好評活劇シリーズ第六弾。
〈水神の破片/行きずりの悪魔/生きた死に金/仏誅/鈴刑/犬猫の仲/流行心中〉
文藝春秋
1998.9
*文藝春秋
2001.7
文春文庫
2003.1
*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。