「誉生」が極意
人生に「たそがれ」はない
逆風の時代を生きぬくキーワードを社会派推理作家が熱く語る最新エッセイ集
人間の平均寿命が延びて、停年後まだ20年も生きるとなると、余った生などとは言ってられなくなる。昔の老人は、今日では老人ではない。第3のステージの生き方によって、人生の総決算が行われるとなると、余生は誉れある生でなければならない。これが全うされた晩節である。――「誉生の条件」より

講談社
2002.3
*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。