新・野性の証明

国際工作人の顔を持つ作家・武富義彦。彼の小説教室にはひと癖もふた癖もある個性的な面々が集まっていた。大金を横取りした住職。投擲の腕が抜群のホテル副支配人、元自衛隊員、現役の気象予報士、そしてSMの女王…。紀伊半島沖の島で毎年行われる夏の合宿で彼らは海岸に打ち上げられた記憶喪失の美女・八橋しぐれを介抱する。そこへしぐれの行方を追う謎のグループの襲撃を受け辛くも撃退するが、これをきっかけに武富たちは強大な権力を握る巨大な組織と対峙していく…。著者が満を持して放つ21世紀の野性に目覚めた人間群像劇。

角川書店
2009.3

*角川書店
2010.12

角川文庫
2012.9

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。

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