乗客乗員138名を乗せた全日航機が羽田沖で残骸となって発見された。事故の原因を巡っては機体欠陥説と操縦ミス説とに大きく分れたが、航空省の吉村は、第四エンジンだけにあまりにも多くの異常が生じている点に不審を覚える。そんな中、全日航の専務・大塚が空港ホテル室内で刺殺されるが、部屋はドアロック、ドアチェーン共にかけられた密室の状態だった……。人間のエゴと愛憎を鋭く抉った長篇本格ミステリー。
*光文社
1971.1
文春文庫
1978.2
角川文庫
1981.2
講談社文庫
1985.4
青樹社文庫
1996.5
廣済堂文庫
1999.6
光文社
2004.3
中国語版
「東京空港殺人案」
1992
中国語版
「东京空港杀人事件」
2020.1
*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。