赤い蜂は帰った

蜜蜂の帰巣能力を調査中に研究者が、山中で行方不明になった。蜂の運搬袋と血痕の発見で、殺しの疑いが濃くなる。たった一匹巣に戻らなかった赤い実験蜂を、方角ちがいの菜の花畑で見つけた同僚は、怪しいと睨んだ男に、蜂を使った或る実験をしかける―表題作。その他、昆虫の生態と深く結びついた殺人事件を描く“昆虫ミステリー集”。

〈死を運ぶ天敵/肉食の食客/赤い蜂は帰った/連鎖寄生眷属/暗渠の牧場/雪の蛍〉

集英社文庫
1995.7

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。

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