新任教師の佐倉弥生が不良グループのリーダー・後藤龍雄に犯された。少年と級友にとって、弥生は憧れの女神だった。悲惨な現場を目撃した二人は弥生のために、龍雄の殺害を計画する。だが、二人はまだこの時点で知る由もなかった。この無垢なる一途な行為が、呪われた運命の序曲だということを―。棟居刑事が、錯綜する事件の奥に秘められた男と女の愛憎と心の葛藤を紐解いていく。社会派ミステリー。
双葉社
1996.9
*双葉社
1999.9
双葉文庫
2001.1
角川文庫
2007.5
*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。