空洞の怨恨

可愛がっていた亀を甲羅からくり抜かれたことは、少年にとって魂をくり抜かれたに等しかった。その怨みを晴らすために刑事になった大塚新吉。そして、生涯の怨敵・小笠原辰馬は、いまを時めく流行作家になった。才能なき作家に鉄槌を下す前代未聞の復讐を人生の目的とする主人公を描く表題作を含む短編六編の華やかな競合。

森村誠一ベストセレクション (光文社文庫) 

〈空洞の怨恨/殺意の造型/姦の毒/垂直の陥穽/赤い蜂は帰った/神の光源〉

光文社文庫
2011.3

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。

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