海の斜光

作家の成田は轢き逃げで息子を失い、続けて妻に自殺されてしまう。心の傷を癒すため、優しい風光をもとめて妻の郷里である佐賀を訪れた成田は、現地で出会った女性と心を通わせる。しかし数日後、女性は七ツ釜で水死体となって発見された。成田が独自に事件を追いかけると、やがて女性の足跡は自らが家族を失った悲劇とも重なりはじめ―。唐津、嬉野、熱海の遥かなる旅情と共に描かれる、哀切極まりない珠玉のミステリー。

〈海の斜光/迷路/華やかな郷愁〉

*光文社
2001.11

文庫文庫
2005.7

光文社文庫
2009.12

角川文庫
2014.9

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。

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