作家の条件

作家になれる人、なれない人はどこが違うのか。通俗に堕さず読者からも乖離しない作品を生み続ける秘訣とは。半世紀近く創作の第一線を走り続け、松本清張、笹沢左保、山村正夫ら幾多の作家と交わった経験が、熱きメッセージとなり、志ある後進の背を力強く押す。小説を書きたい人必読の“作家虎の巻”決定版!

【著者解説 2004/11/8】

2003年3月刊の『きらめ煌く余生』(講談社刊)以後のエッセイ集。書かなくなった、あるいは書けなくなった作家を、前作家、元作家とは呼ばない。作家は書くことをやめた瞬間から、本質的に作家ではなくなる。作家でありつづけるための条件とは、なにか。

本書の表題を中心に、文芸論、交友録、美術論、史観、政治論、思想、旅、趣味、嗜好等、多事のテーマにわたって、新聞、各種雑誌、インタビュー、ミニコ ミ、機関誌等に発表した文章を集めた。筆者の関心の変遷や、拡大と共に、なぜ書きつづけるかという問いを自らに発した文章を中心に集めた。

講談社
2004.4

講談社文庫
2010.3

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。

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