二重死肉

生まれたばかりの長女をねずみに噛み殺され、家庭を破壊された有田修は生涯の怨敵・ねずみを捕る会社を設立、成功する。別れた妻が轢き逃げされ、有田はねずみ捕りの知識を駆使して犯人を突き止める。だが、その後に妻の隠された秘密が―。ねずみに「再復讐」された主人公の皮肉な人生を描き切った表題作を含む傑作七編の豪華な競演。

森村誠一ベストセレクション (光文社文庫) 

〈二重死肉/夢の虐殺/魔犬/殺意を抽く凶虫/単位の情熱/枕に足音が聞こえる/ひと夏の形見〉

光文社文庫
2011.5

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。