棟居刑事の永遠の狩人

戦場カメラマンの大城は、海外取材中に妻子を惨殺されて生きる気力を失い熱海に隠棲した。ある日、隣人の芝田に助けを求めてきた少女、千種を保護したことが縁で、大城は芝田が属している救命組織ライフリンクの本部がある金沢まで彼女をエスコートするよう依頼される。

ライフリンクの活動に共鳴した大城は金沢に滞在するが、台風一過の翌朝、能登金剛の海に自殺防止ボランティア の横井が死体で浮いているのが発見される。一方、警視庁捜査一課の棟居は、捜査本部が縮小した後も大城の妻子が殺害された事件が気にかかっていた。―妻子 を惨殺され、漂泊の果てに能登の断崖に辿り着いた男。自殺防止ボランティアとなった彼の前に現れたのは、あの犯人なのか?棟居刑事シリーズ最新作。


双葉社
2014.7

フタバノベルズ*
2017.9

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。