誉生の証明

スキーバスのダム転落事故から生還した4人が、八ヶ岳の山荘で共同生活を始めた。
それぞれの失意の過去はダムの底に沈めて、名誉ある余生を生きるために、合宿所は「誉生荘」と名付けられた。同じ事故の被害者の妹・直井遥も加わった5人の生活は順調だったが、近隣に宗教団体・新生教の施設が建設され、誉生荘は、立ち退きを要請される。迷彩服を着た正体不明の集団、夜間の銃声、暴力団の影と、姿を消したホームレス―。軍と宗教団体と企業集団の黒い提携が明らかになったとき、誉生荘の5人は敢然と立ち上がった。それは、彼らの人生の再建を賭けた凄絶な闘いでもあった―。
正義と人間の尊厳を壮大なスケールで描く著者渾身の社会派力作!

*光文社
2003.7

光文社文庫
2006.12

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。

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