炎の条件

公称100万人の信者を擁する新興宗教「お告げの天使」教団、教主・神居法泉は専横を極め、信者の誘拐、統一結婚式の強要、教団被害者の会への殺人をも辞さぬ。その悪虐に愛する家族を奪われた男が、たった一人の復讐戦をくりひろげる。掟なしの闘いに、巨大教団の足下がゆらぎ始める。正義と犯罪の間に揺れ動く人間の怒りを描く最新長編である。森村作品にあって『人間の証明』以来おなじみのシリーズキャラクター・警視庁刑事・棟居弘一良が、復讐者と化した男に”人間の心性”をとり戻させるのか?

小学館
2003.11

*光文社
2004.12

小学館文庫
2006.11

光文社文庫
2010.7

【著者解説 2004/11/8】

東京スポーツ連載、政府にとって好ましからざる人物の暗殺を請け負う自衛隊の極秘部隊、陸幕第二部別班の元隊員が妻子を殺害した巨大犯罪集団に対して、凄 絶な復讐を試みる。国家の腐蝕にからむ事件を闇から闇に葬ろうとする権力と、警視庁の威信にかけて真相の解明に挑む那須班棟居刑事、新宿署の牛尾刑事。世界から集まった殺し屋集団バッドセブン悪徒七星対主人公の息づまる攻防。吉野の花の竜巻の中に、恋人をひたすら待つ哀切きわまりない結末。エンターテインメントの粋を凝らし、森村ワールドのすべてを結集した千二百枚の長編。

*は新書サイズ、()内は別題名、複数作品収録の場合ならびに長編選集は〈 〉に内容を示した。◇は再編集本など。

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