最新刊 – 2024年2月

遺書配達人

文庫 徳間書店 ¥902

棟居刑事は出張先の四国霊場・遍路宿で元区役所吏員の野田と相部屋になる。彼は現役時代に世話した行路病者やホームレスの遺書を、遺族に届ける旅をしていた。

その日、所持していた遺書の主は、新宿中央公園で就眠中を襲われ死亡したホームレスだった。娘のために買い、身につけていたネックレスが死亡時に紛失していたという。そのネックレスが、東京で起きたコンビニ強盗事件の防犯カメラに映っていたのだ(表題作より)。

切ない余韻が美しい、ロマンティック・ミステリーの最高到達点! 全9篇。

初文庫化! 解説 篠田節子

ケルンの一石
遺書配達人
不倫車
花びらの残る席
青春の破片(かけら)
戦場の音楽祭
異国の風
迷惑屋
人生の駐輪場

最新刊 – 2024年

1月|2月