森村誠一
昭和8年、埼玉県熊谷市生まれ。熊谷商業高校から青山学院大学文学部英米文学科に進む。青山学院大学卒業後、9年間のホテル勤務を経て、本格的に作家活動を開始。
昭和44年、「高層の死角」で江戸川乱歩賞を受賞。昭和47年、「腐蝕の構造」で日本推理作家協会賞を受賞。
発表の翌年に映画化され大きな話題を巻き起こした「人間の証明」(昭和51年)と翌年の「青春の証明」「野性の証明」の「証明」三部作の刊行により、現代日本を代表する推理小説作家としてその地位を確立した。
その後も今日に至るまで、推理小説の分野にとどまらず歴史・時代小説、ノンフィクションなどへも作品の幅を広げながら、精力的に執筆活動を展開する。平成16年、日本ミステリー大賞を受賞。平成23年、第45回吉川英治文学賞受賞。新たな表現として“写真俳句”を提唱し創作、普及にも力を注いでいる。平成27年、作家生活50周年を迎える。