文庫 徳間書店 ¥902
遅いデビューながら人気作家となった宮越には、胸に畳んだ青春の思い出があった。花火大会の夜、河原で出会った少女と名乗り合いもせず、寄り添って天空に 咲く大輪を見物した思い出である。
そんな彼のもとに届いた、追憶の少女の娘からの手紙。やがて宮越は、追憶の少女が夫を殺し、服役中に獄死したと聞かされ ることに……(「遠い夏」)。
一期一会の男女の出会いから謎が立ちのぼる、8編のミステリーロマン。
運命の初夜
永遠の祭壇
神風の怨敵(おんてき)
ただひとりの幻影
海の宝石
最後の灯明(みあかし)
芳(かぐわ)しき共犯者
遠い夏
最新刊 – 2024年