青山学院大学ハイキングクラブ時代。
青春真っ盛りにあった山仲間のうち、数人はすでに故人になっている。
「旧き山仲間の唄」
それは遠い日
見残した夢の破片か
落石の音しきりなる岩壁に
からくもかちとっていったピッチの数々
紺碧を貫く尖峰に
旧き山仲間はザイルを解いた
至上の憩──
視野の限りの夕焼雲に包まれて
それは遥かな日
読み捨てられた物語か
密度の濃い青春を
忘れじの記憶に刻みつけて
名もなき山里の夕まぐれ
旧き山仲間は別れて行った
社会の片隅の
小さな営みを生きる為に
旧き山仲間は去ってしまった
追憶を追うのはもうよそう
昔唄った山の唄は
幾多の山仲間に唄いつがれた
人間の海の様な
都会の片隅に泡粒となって生きるとも
重力をはねのけた磐石の確保が
今も我らを支えている
薄みどりの模糊たるかなたより
旧き山仲間の目に見えぬザイルが
40余年後の同じ山の仲間の姿
青山学院大学英文科Fクラス卒業記念撮影。
前列右端・森村、前2列目左4人目・俳優岩下浩氏、後列右3人目・大内順子氏。
約40年後のクラス会。だれがどのように変貌しているか当ててください。
青山学院キャンパスにて、右端・俳優・岩下浩氏
青山学院時代、右端・俳優・岩下浩氏、中央・作家・渋谷夏雄氏。
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