最新刊 – 2015年10月

2015_10_f運命の花びら (上)

単行本 角川書店 ¥2,052

亡君の仇討ちを胸に秘めた赤穂浪士・前原伊助は、吉良家の奥女中・千尋と許されざる恋に落ちてしまう。いずれも主家を捨て、二人の恋を達成すべきかと思い 悩むが、吉良邸への討ち入りは予定通り決行される。討ち入りの夜、再会した2人は声なき声を交わして別れた。「いつの日か、自分たちの末裔が後の世に出 会って、実らざる恋を達成するだろう」。これ以後、日本の歴史を彩った節目に、ふたりの家系に連なる者たちが幾度も巡り会う。時代の荒波に揉まれながら、 波瀾万丈の出会いと別れを繰り返す恋人たちを描いた、重層的恋愛小説。


2015_10_f2運命の花びら (下)

単行本 角川書店 ¥2,052

弁護士・前原和男は憩いの喫茶店で、彼の“指定席”に花びらを残して立ち去った美しい女性のおもかげを瞼に刻む。その後、まぼろしの女性に瓜二つの双子の 妹から、新興宗教に入会して音信不通となった姉を探してほしいと依頼された前原は、新興宗教の暗部へと近づいていくが――。幾多の時代の節を超えて現代に 巡り会った男女は、運命の日を迎える。


悪道 御三家の刺客2015_10_e

文庫 講談社 ¥821

江 戸で頻発する神隠し。その正体に迫った伊賀の末裔、流英次郎は、阿芙蓉に侵された幕府高官や吉原の花魁たちの実態を知る。麻薬と人身売買の恐るべき網を 編み上げ、鎖国令を破るのは何者か。進めば抹殺、退けば暗殺。将軍の意を受けてとはいえ、巨大な組織を前に、英次郎一統はなすすべなし。海外からの最強の 刺客が英次郎に迫る! シリーズ第三弾!


2015_10_a砂漠の駅(ステーション)

文庫 実業之日本社 ¥670

二つの事件に死体はひとつ
牛尾刑事の推理が冴える!

人 間の坩堝・新宿を通過はできても根は下ろせない――多様な人間が去来する新宿で、歌舞伎町スナック「止まり木」のママと、松本の骨董商が同時に消えた。 失職と冷えた家庭による空虚を補う唯一のオアシスとして、スナックに通っていた蒔田俊男は、常連客仲間たちとママの行方を捜し始める。同様に骨董商の娘・ 有美子も父親を捜すべく松本から上京。蒔田、牛尾刑事らと合流し、二人の失踪を追求するが……。但馬・出石を経て舞台が再び新宿へ戻った時、二つの事件は 交わり、やがて驚くべき真相が明らかに! 一度限りの人生を殺した邪悪に立ち向かう運命のミステリー。


2015_10_b 密閉山脈
森村誠一山岳ミステリー傑作セレクション

文庫 光文社 ¥713

一点の灯が山頂付近に点った。待ちに待った愛する人からの合図である。ところが、それが突如遭難信号に変わった。―恋人同士の婚前山行。K岳山頂から愛のメッセージを送るために、山麓に貴久子を残して頂に向かった影山隼人。しかし翌朝、彼は無惨な死体となって発見された。事故か?他殺か!遺品のヘルメット は何を語るのか?北アルプスの高峰に構築された壮大な密室。大自然の厳しさ美さしを謳い上げ、斬新なトリックを駆使して描かれた山岳ミステリーの白眉。


2015_10_c老いの希望論

文庫 徳間書店 ¥724

人生の過ぎ方は一定ではなく、老いてからは一気に減る。これを「漏斗の法則」という。あなたは受け身の日々を送っていませんか? リタイア後こそ毎日の時間割作りが大切、家計簿は必ずつける、病との付き合い方、老いの着こなし、ボケ防止の習慣、参加お勧めの会等々、人生の完成期を無駄遣いしない技術。今も第一線で生きる知恵が詰まった、文庫書下ろし。


2015_10_d深海の夜景

文庫 文藝春秋 ¥713

現代日本を生きる人々の闇と救いを描く

妻を亡くした老人、路上生活者へと転落した若者、母子強姦殺人事件の遺族と犯人など現代社会に生きる人々の心にともる光を描く七篇。


最新刊 – 2015年

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