1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15|16|17|18|19|20|21
「ピッケルの唄」(自作)
夢というものが忘れられぬのは
アルプスの夕暮やいく多の峰の
未知の遠望が
生命の燃焼の報酬として
与えられたことを、おまえはその
にぶ色に光る鋭い刃に
語られぬ記憶として
秘めてしまったからであろうか
夢というものが果てしないのは
頂の歓喜を青い風の中で
共に分ち合うべき時に
おまえは苦闘の後の身をケルンに寄せて
いやさらに高き遠き峰のために
あらたな約束を迫ったからか
夢というものが許されるなら
あの時あの雪壁に
命のきざはしを刻みながら
雲を抜く尖峰に
寄せた想いであったろうか
奥穂高頂上より北穂高、槍ヶ岳を望む。
奥穂高頂上付近よりジャンダルム。
蝶ヶ岳山頂にて。
涸沢より明神岳方面を望む。
涸沢カールより前穂高を仰ぐ。
←前へ|山の写真9|次へ→
1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15|16|17|18|19|20|21